「会社に合理的な配慮をお願いしたいけれど、どう伝えればわがままに見えないだろう…?」
「どのような配慮が頼めるのか具体例を知りたい」「面接や面談でそのまま使える例文や申請表の書き方がほしい」とお悩みではありませんか?
結論からお伝えすると、合理的配慮をスムーズに認めてもらうカギは「自分の困りごと」「必要な配慮」「会社側のメリット・工夫」の3点を具体的に整理して伝えることです。
本記事では、障害種別(発達・精神・身体)ごとの配慮の具体例から、採用面接・入社後に使えるそのまま使える伝達例文、会社に納得してもらいやすくなる「合理的配慮申請シート」の作り方まで、専門支援員の視点から徹底解説します!
📌 この記事でわかること(要約)
- 障害者雇用における「合理的配慮」の基礎知識と義務化の内容
- 【障害別】会社にお願いできる合理的配慮の具体例一覧表
- 「わがまま」と思われないための伝え方の3大原則と構成
- 【状況別】そのまま使える伝達例文集(面接時・入社後)
- 伝えやすくするための「配慮要望シート(自己分析)」の書き方
- 一人で悩まずスムーズに交渉を進めるための就労支援の活用法
【目次】
1. 障害者雇用における「合理的配慮」とは?基本をおさらい
障害者雇用においてよく耳にする「合理的配慮」。まずはその正しい定義と、企業側の法的義務について確認しておきましょう。
合理的配慮とは、障害のある人が働くにあたって生じる**「業務上の支障やバリア(障壁)」を取り除くために、事業主が個別に行う必要な措置や工夫**のことです。
💡 法改正により全企業に提供が義務化されています
障害者雇用促進法および障害者差別解消法により、事業主(企業)には障害者に対する合理的配慮の提供が法的義務として定められています。
ただし、企業にとって「過大な負担」となる要求までは求められません。そのため、「求職者・社員」と「企業」が話し合い(対話)を重ねて、お互いに納得できる着地点を見つけることが前提となっています。
つまり、配慮をお願いすることは働く権利の一つであり、遠慮する必要はありません。大切なのは「会社と一緒に働きやすい環境を作る姿勢」です。
2. 【障害別】会社にお願いできる合理的配慮の具体例
「どのようなことなら会社にお願いしてもいいのだろう?」と迷う方も多いでしょう。ここでは障害の特性ごとに、職場でよく申請・実施されている合理的配慮の具体例をまとめました。
※上記はあくまで一例です。業務内容や本人の症状に応じて、柔軟に調整を行うことができます。
「自分に必要な配慮がわからない」「どう文章にまとめればいい?」という方へ
自分の障害特性の整理や、企業へ提出する配慮事項の作成は一人だと難しく感じやすいものです。専門スタッフが無料でサポートいたします。
【無料】見学・相談してみる3. 「わがまま」と思われない!合理的配慮の伝え方 3つのポイント
配慮を申請する際に「一方的な要求」に見えてしまうと、会社側も「対応が難しい」と感じてしまいます。好印象を与えつつ希望を伝えるための3つのポイントを押さえましょう。
🔍 スムーズに伝わる「合理的配慮」伝えるための3大原則
1. 「困りごと」だけでなく「自分でできる対処法(自己対処)」もセットで伝える
「〜ができません」だけで終わらせず、「自分でもメモを取る等の対策をしますが、〇〇していただけると助かります」と伝えることで自立姿勢が伝わります。
2. 配慮を受けることで「どのような成果(メリット)」が得られるかを添える
「指示を文章でもらうことで、ミスなく確実にスピーディーに業務を遂行できます」など、配慮によって会社にも貢献できる点をアピールします。
3. 抽象的な言葉を避け、「具体的なアクション」で依頼する
「優しく接してください」ではなく、「修正点がある場合は、精神論ではなく具体的にどこを直すべきか具体指示を出してください」のように具体化します。
4. 【状況別】そのまま使える!合理的配慮の伝え方例文・スピーチ例
実際の面接や、採用後の面談でそのまま活用できる例文を作成しました。自身の状態に合わせて書き換えてご活用ください。
🗣️ 例文1:【発達障害】指示出し・コミュニケーションに関する配慮
「私には、複数の口頭指示を同時に受けると理解が混乱しやすいという特性があります。
そのため、日頃からメモを必死に取るよう徹底しておりますが、業務指示の際は『チャットツールなど文面でいただく』か『指示の最後に重要事項を復唱確認させていただく』配慮をいただけますと幸いです。
この配慮をいただくことで、認識のズレや聞き漏らしを防ぎ、より確実に精度高く業務をこなすことができます。」
🗣️ 例文2:【精神障害】通院・体調管理(疲労蓄積)に関する配慮
「現在、うつ病の治療経過は良好で日常業務に支障はありませんが、コンディション維持のため月に1回の通院が必要です。
そのため、『月1回、平日に半日休暇を取得すること』をご相談させてください。
自身でも睡眠記録や体調管理シートの記録を毎日行っており、異変を感じた際は早めに対処できるよう徹底しております。通院日の調整も含め、事前にスケジュールを共有して業務に穴を開けないよう努めます。」
🗣️ 例文3:【身体障害】通勤・作業環境に関する配慮
「心臓機能障害のため、満員電車での長時間の移動は体に負担がかかり体調を崩す原因となります。
そのため、『時差出勤(10時〜19時勤務)』または『週2〜3日の在宅勤務(リモートワーク)』の許可をいただけますと幸いです。
通勤にかかる体力の消耗を抑えることで、出勤時・在宅時ともに100%のパフォーマンスで業務に取り組むことができます。」
5. 会社に提出する「合理的配慮申請シート」の書き方と項目
面接や面談の場では、口頭だけで伝えるよりも**「合理的配慮要望シート(自己分析シート)」**を作成して紙面で渡すのが効果的です。提出用の書類には以下の項目を記載しましょう。
📄 配慮要望シートに入れるべき5つの必須項目
- 障害名・病名と現在の状況:(例:うつ病/服薬中・主治医より就労許可あり)
- 得意なこと・強み:(例:コツコツ行うデータ入力、マニュアルに沿った定型業務)
- 苦手なこと・苦手な状況(課題):(例:騒々しい環境での集中、突発的なスケジュールの変更)
- 自身で行っている対処法(セルフケア):(例:メモの徹底、休憩時間のアロマ活用)
- 会社へ希望する配慮事項:(例:静かな席配置、業務変更時の事前の声かけ)
書面にまとめておくことで、会社側も社内(配属部署のの上司や人事)へ共有しやすくなり、配慮の検討がスピードアップします。
6. 【Q&A】合理的配慮の相談でよくある悩みと解決策
Q. 配慮をお願いしすぎると、採用で不採用になりませんか?
A. 配慮の内容そのもので不採用になることは通常ありません。
企業が恐れているのは「配慮の多さ」ではなく「入社後に何に困るかわからないこと」です。自分の特性を客観的に把握し、適切な配慮事項を伝えられる人は、むしろ「自己管理ができる人」として高く評価されます。
Q. 入社後に体調や環境が変わり、追加の配慮が必要になった場合は?
A. 入社後でもいつでも再相談・変更が可能です。
合理的配慮は一度決めたら変更できないものではありません。定期面談などを利用して「試してみたけれど上手くいかなかった点」や「新たに必要な工夫」を更新していくのが一般的です。
Q. 一般枠(クローズ就労)で働く場合でも合理的配慮は受けられますか?
A. 障害を伏せて働く場合(完全なクローズ)は、原則として合理的配慮を受けることはできません。
合理的配慮は会社が障害の存在を知っている前提で提供されるためです。配慮を受けながら安心して働きたい場合は、障害を開示する「障害者枠(オープン就労)」での応募をおすすめします。
7. 合理的配慮のまとめと、専門機関への無料相談のご案内
合理的配慮は、あなたが職場で本来の力を発揮し、長く安心して働き続けるために欠かせない権利であり仕組みです。
「自分の要望がわがままにならないか不安」「文章を作る自信がない」という場合は、就労移行支援などの専門機関と一緒に準備を進めるのが最も確実で近道となります。
【しごとCLAN森ノ宮】で、あなたにピッタリの「合理的配慮シート」を一緒に作りませんか?
当事業所では、自己分析プログラムを通じてあなたの「得意・苦手」や「必要な配慮」をクリアにするサポートを行っています。企業との面接や面談に同席し、合理的配慮の交渉を間に入ってフォローすることも可能です。
また、交通費補助や昼食提供など通所にかかる負担を最小限に抑えるサポート体制も充実。一人ひとりの体調に合わせて、無理なく就職準備を進められます。
見学・相談・配慮事項のチェックはすべて無料です。「面接でうまく伝えられるか不安」という方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

