皆さん、こんにちは。しごとCLAN梅田です。
皆さんは趣味をお持ちでしょうか?私も色々やるのですが、長年続いているものはあまりありません。
「ストレスがたまったら、趣味で気分転換しましょう」よく聞くアドバイスですが、少し考えてみると不思議です。同じ「趣味」でも、終わったあとにスッキリするものもあれば、なぜか疲れてしまうものもあります。
実は、ストレス対策として重要なのは、趣味そのものの種類ではなく、その趣味によって何が回復するのかです。今回は、数ある効果の中から、特に重要な3つを紹介します。
①「自分で決められる感覚」を取り戻す
仕事や人間関係でストレスを感じるとき、私たちは意外と多くのことを自分で決められません。
・相手の反応。
・上司からの評価。
・急な予定変更。
・周囲の都合。
「自分はこうしたい」と思っても、思いどおりにならないことはたくさんあります。
こうした状態が続くと、心の中にある「自分で自分の人生を動かしている」という感覚が弱くなっていきます。そこで役立つのが趣味です。
「今日はこれをやる」
「ここまでやってみる」
「今日はやめておく」
趣味では、自分で選択できます。
つまり趣味には、単なる娯楽ではなく、「自分で決める練習」という側面があります。
実際、近年の余暇研究でも、「自律性(自分で選択・決定している感覚)」は、余暇が感情面に与える効果を説明する重要な要素として示されています。
こんな趣味がおすすめ
– 料理
– DIY
– 園芸
– 絵を描く
– 楽器
– ゲーム
– 一人旅
– 散歩コースを自分で決める
ポイントは、「誰かにやらされる」のではなく、自分で選べること。上手かどうかは、それほど重要ではありません。

②「できた」を取り戻す
ストレスが続くと、頭の中は「できなかったこと」でいっぱいになりがちです。
・仕事が終わらなかった。
・うまく話せなかった。
・ミスをしてしまった。
・思ったように成果が出なかった。
そんな日が続くと、「自分は何をやってもうまくいかない」という感覚につながることがあります。ここで趣味の強みが出てきます。
例えば、
「昨日より少し上手に弾けた」
「料理がおいしくできた」
「ゲームをクリアできた」
「植物の世話を続けられた」
「以前できなかったことができた」
こうした小さな変化です。
趣味では、仕事ほど大きな成果を出さなくても、「自分がやった結果、何かが変わった」
という経験を得ることができます。
この「達成感」や「上達感」は、ストレスによって低下しやすい自己効力感を支える材料になります。
余暇研究でも、技能を身につけたり、適度な挑戦を乗り越えたりする「mastery(熟達・達成)」は、余暇の重要な心理的機能として位置づけられています。
ここで大切なのは「少し難しい」こと
簡単すぎると達成感がありません。
難しすぎると「できない」が増えてしまいます。
だから、「ちょっと頑張ればできる」くらいがちょうどいい。
趣味を「上達しなければいけないもの」にする必要はありません。
むしろ、小さな「できた」を定期的に作ることが重要です。

③「仕事の自分」から離れる
もう一つ、非常に重要なのが、仕事から心理的に離れることです。
・休日なのに仕事のことを考えている。
・家に帰っても職場での出来事を思い出す。
・寝る前に明日の仕事を考える。
これでは身体が仕事から離れていても、頭は仕事場に残ったままです。
趣味には、そんな「仕事モード」を切り替える役割があります。
特に、
– 料理
– 楽器
– スポーツ
– ゲーム
– パズル
– 手芸
– DIY
など、ある程度集中力を使う活動は、「今やっていること」に注意を向けやすくなります。
重要なのは、嫌なことを無理やり忘れることではありません。
仕事以外の対象に注意を向けることで、「仕事について考え続ける状態」から一度離れることです。
余暇による「仕事からの心理的離脱」は、ストレスからの回復における重要な要素として研究されています。

では、どんな趣味を選べばいい?
ここまでをまとめると、ストレス対策としての趣味は、「好きなこと」だけで選ばなくてもいいのです。今の自分に足りないものから選んでみましょう。
自分で決める機会が少ない
→ 料理・DIY・園芸など
「できた」という感覚が少ない
→ 楽器・ゲーム・創作・スポーツなど
仕事のことが頭から離れない
→ 集中を必要とする料理・パズル・手芸・楽器など
という具合です。
趣味は「暇つぶし」ではない
趣味というと、「時間に余裕がある人が楽しむもの」というイメージがあります。
しかし、ストレスという観点から見ると、少し違った見方ができます。
趣味は、
①自分で決める感覚を取り戻す
②「できた」という感覚を取り戻す
③仕事から心理的に離れる
という、日常生活の中で失われやすいものを回復する時間にもなります。
だからこそ、「趣味を楽しむ余裕がないから、趣味は後回し」ではなく、
「余裕を失わないために、趣味を持っておく」という考え方もできます。
ただし、すべての趣味が同じように働くわけではありません。
「終わったあと、自分が少し回復しているか?」
この視点で、自分の趣味を見直してみるのも面白いでしょう。
趣味は、単なるストレス発散ではありません。
自分の時間、自分の選択、自分の「できた」を取り戻すための時間。
そう考えると、いつもの趣味が少し違って見えてくるかもしれませんね🐧

