「面接や自己PRで自分の障害特性や得意・合わない作業をうまく説明できない…」
「仕事で失敗ばかりしてしまうけれど、どう伝えれば配慮してもらえる?」「ナビゲーションブックを作るよう言われたけれど、自分の得意・苦手がうまく言語化できない」とお悩みではありませんか?
障害者雇用での就職活動や職場で自分の障害特性を正確に伝えるツールが「ナビゲーションブック(障害自己理解シート)」です。自己理解を深め、得意・苦手を正しい手順で言語化すれば、採用率アップや入社後のミスマッチ防止に直結します。
本記事では、ナビゲーションブックの基本的な役割から、自分の「得意・苦手」を挫折せずに言語化する具体的な5ステップ、すぐに使える記入例(例文)、さらに面接でそのまま使える実践的な伝え方まで、専門支援員の視点から分かりやすく解説します!
📌 この記事でわかること(要約)
- ナビゲーションブックが障害者雇用の就活で必須とされる理由と基本項目
- 自分の「得意・苦手」をスッキリ言語化する5ステップの作成手順
- 「得意・苦手(困難)」を書き出すときのコツとNGパターン
- そのまま使える!障害種別(発達障害・精神障害等)の具体例文・テンプレート
- 企業側に「配慮事項・セルフケア」として伝える際の黄金フレーズ
- 一人で書けない時に就労移行支援の専門支援員と一緒に言語化するステップ
【目次】
1. ナビゲーションブックとは?障害理解と言語化が必要な理由
ナビゲーションブック(障害自己理解シート)とは、自分の障害特性、得意・苦手なこと、自分でできるセルフケア、企業に求める合理的配慮事項などを一冊にまとめた「自分の取扱説明書」です。
障害者雇用での面接や企業実習、就職後の職場定着において、企業側に自分の状況を正確に理解してもらうための非常に強力なツールとなります。
💡 なぜ自分の特性を「言語化」する必要があるの?
採用企業側は「サポートしたい気持ち」があっても、あなたがどのような作業で困り、どのような環境であれば力を発揮できるのかまでは察することができません。
自分の「苦手(課題)」と「得意(強み)」を客観的に言語化して伝えることで、企業は「どの業務を担当してもらうか」「どんな合理的配慮を用意すべきか」を具体的にイメージできるようになります。結果として、面接での採用率向上や、入社後のミスマッチによる早期退職を防止できるのです。
📄 ナビゲーションブックに記載する4つの基本構成
- 障害特性・病状の説明: 自身の障害名や体調の波、現在の状況
- 得意なこと・強み: 集中して取り組める仕事、得意な作業スタイル
- 苦手なこと・課題: ミスが起きやすい環境や困難を感じる場面
- セルフケアと合理的配慮: 自分で実施する予防策と企業へ協力してほしいこと
現在「自分の障害についてうまく説明できない」「苦手なことばかり浮かんできて言葉に詰まる」という方でも、順を追って整理すれば必ず伝わる文章が作成できます。
2. 自分の「得意・苦手」を挫折せずに言語化する5ステップ
ナビゲーションブックを作成する際、最初からきれいな文章を書こうとする必要はありません。以下の5ステップで順番に思考を整理していきましょう。
🔍 得意・苦手を失敗なく整理する5手順
ステップ1:過去の「失敗・困ったこと」を書き出す
仕事や日常生活で「ミスをしたこと」「強いストレスを感じた場面」を書き出します。(例:口頭での指示を忘れる、周囲の話し声で集中できない など)
ステップ2:過去の「うまくいったこと・没頭できたこと」を書き出す
「感謝されたこと」「長時間苦にならずできた作業」を挙げます。特別な資格や実績でなく「同じ作業を正確に続けられる」程度で十分です。
ステップ3:困りごとの「発生条件」を分析する
なぜそのミスや体調変化が起きたのか、「いつ・どのような状況で」発生するかを分析します。(例:複数の仕事を同時に頼まれたとき、など)
ステップ4:自分でできる「セルフケア(工夫)」を決める
苦手なことに対して、自分自身で実践している対処法や予防策をセットにします。(例:その場でメモを取る、アラームを活用する など)
ステップ5:企業に頼みたい「合理的配慮」をシンプルにまとめる
自分の工夫(セルフケア)だけではカバーしきれない部分について、職場に協力してほしい具体的なお願いを記載します。(例:指示はテキストでもらえると助かります 等)
3. 【そのまま使える例文付き】ナビゲーションブックの書き方・記入例
障害特性別に、ナビゲーションブックにそのまま応用できる具体例・記入フレーズをご用意しました。ご自身の状況に合わせてカスタマイズしてみてください。
ポイント:「苦手」と「対処法」は必ずセットで書く!
単に「○○が苦手です」と伝えるだけでは、企業側は「仕事を任せるのが難しいのでは」と不安になります。「苦手なこと + 自分の工夫(セルフケア) + お願いしたい配慮」を3点セットで言語化することが、面接官や職場の上司に好印象を与える秘訣です。
「自分の強みが見つからない」「上手な伝え方が分からない」という方へ
自分一人だけで障害特性を客観視するのは難しい作業です。専門スタッフが客観的な視点であなたの得意・苦手を整理し、ナビゲーションブック作成をお手伝いします。
【無料】言語化・シート作成の個別相談を試してみる4. 企業に好印象を与える「合理的配慮・得意・苦手」の伝え方と注意点
ナビゲーションブックの配慮事項をまとめる際は、企業の立場を考慮した言葉選びが非常に大切です。
【伝わる書き方】前向きで具体的な表現にする
- 「○○していただければ、正確に業務を遂行できます」と成果につながる姿勢を示す
- 「週1回の面談」「テキストでの指示」など、具体的で企業側が現場で対応しやすい内容にする
- まず自分ができる努力(メモを取る、体調管理等)を提示する
【NGな書き方】「権利の主張」に見えてしまう表現
「○○ができないので一切やらせないでください」「配慮されるのが当然です」といった他者依存的な表現は避けましょう。
※要望が多すぎたり、実現が困難な配慮(例:完全個室での作業等)を求めると、採用判断で慎重になられてしまうケースがあります。
5. ナビゲーションブック作成でよくある失敗と解決策
ナビゲーションブックを自分で作成する際によくある失敗例と、その乗り越え方を知っておきましょう。
❌ 失敗1:自分の「得意なこと(強み)」が全く思いつかない
➡ 【解決策】 「得意=特別なスキル」と考える必要はありません。「苦にならず続けられること」「時間を守れる」「マニュアル通りに進められる」なども企業から高く評価される立派な強みです。
❌ 失敗2:書くことが多すぎて情報がまとまらない
➡ 【解決策】 採用担当者は短時間でポイントを把握したいと考えています。何ページもあると読んでもらえません。「A4用紙1〜2枚程度」を目安に要点を絞り込みましょう。
❌ 失敗3:一人で考え込みすぎて落ち込んでしまう
➡ 【解決策】 自分の苦手や失敗ばかりに向き合っていると、自己否定的になりがちです。就労移行支援事業所の支援員と一緒に、第三者の客観的意見をもらいながら作成するのが最も確実です。
6. 【Q&A】障害理解やナビゲーションブックに関するよくある質問
Q. ナビゲーションブックは面接時に提出しなければいけませんか?
A. 提出は必須ではありませんが、持参・提出すると面接で非常にプラスに働きます。
面接時に提出することで、緊張でうまく話せない場合でも「自己理解がしっかりできている」「働く意欲と誠実さがある」と評価されます。
Q. 一度作ったナビゲーションブックは後から書き直しても良いですか?
A. もちろんです。状況の変化に合わせて更新(ブラッシュアップ)していきましょう。
就労移行支援での訓練や実習を通して「新たな対処法が身についた」「得意分野が増えた」という場合は、都度書き換えて精度を高めていきます。
Q. 発達障害のグレーゾーン(手帳なし)でも作る意味はありますか?
A. 非常に大きな意味があります。
一般枠(手帳なし)で働く場合でも、自分の得意・苦手を把握しておけば、自分に適した職種選びや働き方の工夫ができ、仕事での失敗や離職リスクを大幅に下げられます。
Q. 書いた「配慮事項」は企業にすべて受け入れられますか?
A. 企業の環境に応じて、お互いに話し合って(調整して)決めていきます。
100%すべての希望が叶うとは限りませんが、ナビゲーションブックを提示することで「企業としてどこまでサポート可能か」を建設的に議論する土台ができます。
7. 一人での言語化に悩んだら、プロと一緒に作成してみませんか?
「自分の長所や短所を一人で振り返るのは気が重い…」「面接官に伝わる文章になっているか不安」という方は、就労移行支援の専門スタッフと一緒に作成することをおすすめします。
日々の訓練や模擬面接、体験作業を通して客観的な視点からあなたの「強み」を発見し、企業に好印象を与えるナビゲーションブック作りをサポートします。
【しごとCLAN森ノ宮】で、あなただけの「強み・配慮事項」を一緒に見つけましょう!
当事業所では、自己分析プログラムや対話を通して、無理なく自分の「得意・苦手」を言語化するアドバイスを行っています。ナビゲーションブックの作成支援はもちろん、実際の面接練習まで一貫してサポートいたします。
また、交通費補助や昼食提供など通所にかかる負担を最小限に抑えるサポート体制も充実。一人ひとりのペースに合わせて、就職活動の準備を優しくバックアップします。
相談・見学・体験利用はすべて無料です。「まずは自己分析を手伝ってほしい」という気軽なご相談も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

